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キャリアアップ助成金について
- 15年10月09日
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こんにちは、スタッフの稲泉です。
ようやく秋が訪れ、心地の良い季節になってきました。我が家ではこの間まで活躍していた扇風機を片付けたところです。気候も落ち着き、何か新しいことを始めるのもいいですね。
さて、今回はキャリアアップ助成金についてお話します。
キャリアアップ助成金とは、非正規雇用者のキャリアアップ促進や待遇改善を目的とし、実施した事業主に対して助成される助成金のことです。
この制度には6つのコースがあります。
1.「正規雇用等転換コース」(有期契約労働者等の正規雇用等への転換を助成する)
2.「人材育成コース」(有期契約労働者等へ職業訓練を助成する)
3.「処遇改善コース」(有期契約労働者等の賃金テーブルの改善を助成する)
4.「健康管理コース」(有期契約労働者等に対する健康診断制度の導入を助成する)
5.「短時間正社員コース」(務地限定正社員または職務限定正社員制度の新たな規定・適用等を助成する)
6.「短時間労働者への週所定労働時間延長コース」(短時間労働者の週所定労働時間を社会保険加入ができるよう延長することを助成する)
今回は1.「正規雇用等転換コース」についてご紹介します。
受給額について、次のとおり事業主に助成されます。
・有期雇用→正規雇用:一人当たり40万円(ただし、H26.3.1~H28.3.1は50万円)
・有期雇用→無期雇用:一人当たり20万円
・無期雇用→正規雇用:一人当たり20万円(ただし、H26.3.1~H28.3.1は30万円)
※1事業者につき、1年度10名まで
<受給要件について>
1.対象となるのは、通算雇用期間が6ヶ月以上の有期契約労働者、無期雇用労働者、派遣労働者の非正規雇用者です。
2.ガイドラインに沿って、事業所ごとにキャリアアップ計画書を作成し、管轄の労働局長の認定を受ける必要があります。
3.正規雇用が定められた制度にしたがって実施されていることを示すため、「労働協約」もしくは「就業規則」が作成され、かつ正しく運用されている必要があります。
<申請方法について>
6ヶ月分の給与支払を行った日の翌日から2ヶ月以内に管轄の労働局へ必要書類を提出します。
いかがでしたでしょうか。
正規雇用を希望する非正規雇用の方は意外と多くいらっしゃるのではないでしょうか。助成金を受けながら、正規雇用の促進を期待できるこの制度は、企業側にメリットがあるだけではなく、社員のモチベーションアップにも繋がるかと思います。
本制度をお考えの方は、弊事務所でもサポートしておりますので、一度ご相談いただければ幸いです。