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なぜ就業規則が大切なのか
- 1. 組織発展のための土台づくり
- 組織発展の3要素とは次の3つです。
1.強力なリーダー
2.組織のルール
3.公平な人事制度や誇れる社風
就業規則とはこの3つのうちの2番目の役割を担います。
それと同時に、社員にとっては規則さえ遵守していれば、組織によって不条理な待遇や処分をされることなく、安心して働ける環境を整えてくれるものです。
このように組織と社員双方にとって極めて重要なものなのですが、実態はその重要さが正当に評価されているとは言い難く、多くの会社はいいかげんに作成し、いいかげんに運用しています。そういう組織は常に問題が発生し、組織の安定成長が望めません。 - 2. マネジメントは利益を生む
- 会社の使命は利益を上げることです。より多くの利益を追求するために新規開拓や業務改善する必要があります。その際に社員一人ひとりがバラバラなことをしていてはムリ・ムダ・ムラが発生し団結力が出せません。一致団結して組織力を高めるためには全社統一のルールが必要です。そうです、それが就業規則です。就業規則には利益を生み出すための極めて大事な役割があるのです。
- 3. 社内コンプライアンス
- 最近、様々な業界で不祥事が勃発し問題になっています。信用とは大事なものでいったん失った信用はなかなか取り返すことはできません。それもたった一人の社員の不祥事でも倒産という事態に陥る可能性があります。
不祥事が起こるのは組織の秩序がゆるんでいるからです。不祥事が起こってからでは手遅れです。“守るべきこと”“やってはいけないこと”を明確に定めて、社員に事前に周知徹底する必要があります。
その役割を果たすのが就業規則です。きちっとしたルールを作り、運用して凛とした組織つくりをしましょう。 - 4. 労働基準監督署への対応
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- 労働基準監督署の行政指導が強化されています。その内容は
- ①残業代の未払いが組織的に行われていないか
- 一番多く監督官が目をつけるのがサービス業や金融機関です。情報を得て「夜間臨検」といって36協定の限度時間を超えた時間に監督に入ることもあります。悪質な場合は監督署が書類送検します。
- ②過重労働を抑える意味で健康診断結果の提出を求める
- 近年過重労働によるうつ病などの精神疾患を患う人が増加しています。平成13年の脳・心臓疾患の認定基準で、時間外労働が月45時間を超えて長くなるに従って業務と発症との関連性が強まるとされており、更に発症前2~6ヶ月にわたり1ヶ月80時間を超える場合又は発症前1ヶ月に100時間を超える場合は関連性が強いとされ、民事損害賠償責任に及ぶと考えられます。
<労働問題相談件数>厚生労働省データ
平成14年62万5572件 → 平成25年105万0,042件